注目キーワード

パターを8本持ち歩く申ジエ、日本女子オープン優勝で注目の「大型ヘッドと太グリップ」

パターを8本持ち歩く申ジエ、日本女子オープン優勝で注目の「大型ヘッドと太グリップ」

公開・情報確認日:2026年10月6日

パターが入らないとき、打ち方を直すべきか、それとも道具を変えるべきか。そんな悩みを持つゴルファーにとって、申ジエの日本女子オープン優勝は、パター選びを考えるきっかけになりそうです。

注目したいのは、持ち歩いているパターが8本あるということ。GDOの取材によると、開催コースのグリーンに合わせて選ぶため、複数のパターを用意しているそうです。8本をラウンドで使うという意味ではなく、選択肢として準備しているという話です。

今回の優勝で使ったのは、大型ヘッドに太いグリップを組み合わせた1本でした。

トップ選手の選択から、私たちは何を参考にできるのでしょうか。確認できた使用モデルと、一般ゴルファーが試打で確かめたいポイントを整理します。

日本女子オープンを制した申ジエ。決着はプレーオフ3ホール目

2026年10月4日、宝塚ゴルフ倶楽部旧コースで行われた日本女子オープン最終日。申ジエは桑木志帆と通算11アンダーで並び、プレーオフ3ホール目のバーディーで優勝を決めました。

JLPGAツアー通算30勝に到達し、史上7人目の永久シード権を獲得。史上初の公式競技4冠も達成しています。

優勝を決めたのは約4.5メートルのパットでした。ショットでつくったチャンスを、最後の一打で決めた勝利です。

出典:JLPGA「申ジエV 永久シード&公式競技4冠達成」

持ち歩くパターは8本。コースに合わせて選ぶための準備

GDOは、申ジエがグリーンに合わせて選ぶために8本のパターと調整用の重りを持ち歩いていると報じています。最近はショットに比べてパットで苦戦していたことも紹介されています。

今回のセッティングには、太いスーパーストロークのグリップを採用。大会中にはソールの鉛も調整しており、道具を選んだ後も感覚を合わせていたことが分かります。

このエピソードから筆者が注目するのは、パターの銘柄だけでなく、自分の感覚と道具の組み合わせを確かめている点です。

「有名選手が使っているから」という理由で選ぶ前に、自分には構えやすいか、狙った場所へ打ち出せるか、距離を合わせやすいか。その順番で考えるきっかけになります。

出典:GDO「パター8本を持ち歩く申ジエ」

優勝時のパターはスコッティキャメロン「ファントム5」

GDOの優勝セッティングでは、使用パターを「スコッティキャメロン ファントム5」と紹介しています。

さらに、スコッティキャメロン ミュージアム&ギャラリーの10月5日の発表では、使用モデルを「2026 Phantom 5 BLK」と記載しています。

同施設は、このモデルについて、トウフローを抑えたミッドシングルベンドシャフトを採用し、ストレートに近いストロークに適した設計と説明しています。

確認項目公表されている内容
使用ヘッドスコッティキャメロン ファントム5
関連施設によるモデル表記2026 Phantom 5 BLK
グリップスーパーストロークの太いグリップ
調整ソールに鉛を貼って調整

グリップの具体的な商品名やパターの長さは、今回確認した資料では特定できていません。同じ名称のパターを購入しても、選手とまったく同じ仕様になるとは限らない点は押さえておきたいところです。

出典:スコッティキャメロン ミュージアム&ギャラリーの発表

大型ヘッドと太グリップ。自分に合うかは3つの試打で確かめる

ここからは、申ジエ本人の発言ではなく、一般ゴルファーのパター選びに向けた筆者の提案です。

今回の優勝だけで、大型ヘッドや太いグリップが誰にでも合うとは判断できません。また、道具の変更だけを優勝の原因と決めつけることもできません。

それでも、今のパターに違和感があるなら、異なる形状やグリップを比べてみる価値があります。試打では、次の3つを分けて確認すると、自分の好みと結果を整理しやすくなります。

① 無理なく構えられるか

最初に確認したいのは、アドレスしたときの見え方です。

フェースを目標へ合わせやすいか。ヘッドのラインは見やすいか。握ったときに手や肩へ余計な力が入らないか。ボールを打つ前の段階で確かめます。

大きなヘッドが安心につながる人もいれば、小さなヘッドのほうが狙いやすいと感じる人もいます。評判に合わせて、自分の違和感を我慢する必要はありません。

② 狙った方向へ打ち出せるか

次は短い距離で、打ち出しを比べます。

試打スペースで可能なら、ボールの30〜50センチ先に目印を2つ置き、ボールより少し広い通り道をつくります。同じ場所から数球打ち、狙った通り道を抜けるかを確認しましょう。

入った本数だけを見ると、傾斜や距離の影響も混ざります。まず打ち出しを確認し、その後にカップを狙うと、比較の目的がはっきりします。

③ 長めの距離で止まる位置をそろえられるか

最後は5〜10メートル程度で、距離感を確かめます。

同じ目標へ数球打ち、ショートとオーバーの幅を見ます。1球だけうまく打てたパターより、複数球の停止位置がまとまり、振り幅の調整もしやすいパターを候補にしたいところです。

比較するときは、できるだけ同じボール、同じ場所、同じ目標を使いましょう。条件をそろえると、道具による感覚の違いを確認しやすくなります。

8本そろえる前に、今の1本を基準にしよう

申ジエの準備を参考にするなら、まず今のパターで困っていることを言葉にしてみてください。

「右へ打ち出すことが多い」「長い距離でショートしやすい」「構えたときにフェースの向きが分からない」。具体的な悩みがあれば、試打で何を比べるかも決まります。

今の悩み比較するときに見たいこと
目標へ合わせにくいヘッド形状と目印の見え方
打ち出しがばらつく短い距離での打ち出しの再現性
距離感が合わない複数球の停止位置と振り幅の合わせやすさ
握ると力が入るグリップの太さ・形状と握った感覚

何本も購入する前に、今の1本と候補を比較する。それでも判断しにくければ、フィッティングで相談する方法があります。

申ジエの「8本」という数字は印象的です。その選び方から参考にしたいのは、自分が使いやすい条件を探す姿勢。優勝パターを知ることを、自分のパターを見直す入口にしてみてはいかがでしょうか。

最新情報をチェックしよう!